- 1週間こんにゃくだけ食べるダイエット
- 元の体重が多いから大幅ダイエットできた
- 低カロリーだから体重が減った
- 味付けで結構なカロリーを稼いでいる
- こんにゃくダイエットの一時的なメリット
- 圧倒的にデメリットが大きい(危険性)
- もし「こんにゃく」を使って安全にダイエットしたいなら
1週間こんにゃくだけ食べるダイエット
なんと、1週間つまり7日間「こんにゃく」だけを食べて、5.6キロ痩せたという企画を見つけました。1週間で5.6キロも体重を落とせるなんて、痩せたい人にとっては夢のようなお話です。
元の体重が多いから大幅ダイエットできた
ですが、この企画を立てた「マリモ。」さんの企画開始時の体重は95.5キロです。
もともとの体重が95.5キロと多かったために、1週間で5.6キロも体重を落とせたのだと考えられます。これが、例えば60キロの人が1週間こんにゃくだけを食べたとしても、1~2キロしか体重が減らない可能性もあります。
低カロリーだから体重が減った
こんにゃくは100gで5~7kcalと白ご飯の1/30以下のカロリーです。ほぼノンカロリーと言える食材です。マリモ。さんは、このこんにゃくを油で焼いて焼き肉のタレをつけて食べたり、すでに味付けしてある玉こんにゃくを買ってきて食べたりしていました。
上記の通り、こんにゃくは100gで5~7kcalですから、お腹いっぱいになるために、300g食べたとしても15~21kcalです。そこの調味料のカロリーを足しても、1食100kcalにも満たないでしょう。それを3食たべて300kcal以下です。
成人男性の必要摂取カロリーは2500kcal程度ですから、1日の摂取カロリーを300kcal以下に抑えれば、おのずと体重は減るものと思われます。
味付けで結構なカロリーを稼いでいる
マリモ。さんのこの企画。せっかくノンカロリーのこんにゃくを食べ続けて体重を減らすという企画なので、効率良く体重を落とすために油を使わなければいいのに…と思いながら見ていました。
また、味付け玉こんにゃくもおいしいのですが、味付けに砂糖がかなり使ってあるので、もったいないなぁと思いながら企画を見ていました。
こんにゃくダイエットの一時的なメリット
① カロリーが極端に低い
こんにゃく100gあたり約7kcalしかないため、1週間こんにゃくだけを食べれば、摂取カロリーは1日100〜200kcal程度にしかならず、短期間で体重が落ちる可能性があります。
② 一時的に満腹感を得られる
こんにゃくは食物繊維(グルコマンナン)が多く、胃の中で水を吸って膨らむため、
食べた直後の満腹感はあります。
③ 便通が改善する人もいる(ただし一時的)
グルコマンナンは水溶性食物繊維で、腸内の水分を保持し便を柔らかくする作用があるため、普段食物繊維が不足している人は、一時的に便通が改善することもあります。
圧倒的にデメリットが大きい(危険性)
① 栄養失調(タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル欠乏)
こんにゃくにはほとんどタンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルが含まれていません。
1週間も続けると、
- 筋肉が分解される
- 代謝が低下する
- 倦怠感・集中力低下・立ちくらみ
- 免疫力の低下
などの栄養障害が起こります。
特に、甲状腺摘出後やホルモンバランスに影響を受けやすい方は、代謝が落ちやすく、体調を崩すリスクが非常に高いです。
② リバウンド率が極めて高い
1週間の断食状態から普通の食事に戻すと、身体は「飢餓状態」から脂肪をため込みやすいモードに切り替わります。
→ わずか数日で体重が元以上に戻るケースが多発します。
しかも、戻るのは筋肉ではなく脂肪が中心です。
③ 腸内環境が悪化するリスク
こんにゃくの食物繊維は水を吸うだけで発酵しにくいため、腸内細菌のエサ(プレバイオティクス)にはあまりなりません。たんぱく質や炭水化物を極端に排除すると、腸内フローラが乱れ、便秘・ガス・腹部膨満が起きやすくなります。
④ 胆石・腎機能への影響
極端な低カロリー状態では、脂質代謝が乱れ、胆汁の停滞(胆石)を起こすことがあります。また、たんぱく質不足によって腎臓・肝臓の機能低下も起こり得ます。
⑤ 精神的ストレス・摂食障害リスク
食事を「制限」しすぎると、脳の「報酬系」が過敏になり、1週間後に暴食・過食に転じる危険があります。特にADHDやうつ傾向がある方は、衝動的にリバウンドしやすい傾向が報告されています。
もし「こんにゃく」を使って安全にダイエットしたいなら
「こんにゃくのみ」ではなく、「こんにゃくを主食の一部に置き換える」のが安全です。
例:
- ご飯の1/3を「こんにゃく米」にする
- 麺を「こんにゃく麺+鶏むね肉・野菜」で
- おやつを「こんにゃくゼリー」にする
これなら、カロリー・糖質を減らしつつ、たんぱく質・ビタミンを確保でき、代謝を維持したまま減量できます。
| 項目 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 体重変化 | 一時的に減る | すぐリバウンド |
| 栄養 | 食物繊維は取れる | 他が全欠乏 |
| 体調 | 軽く感じる場合も | 倦怠感・頭痛・低血糖 |
| 長期影響 | なし | 筋肉減少・代謝低下・胆石・腸内悪化 |
| 安全性 | × | 危険(長く続けるのは不可) |
もし「1週間で少しだけ体重を落としたい」目的であれば、
「こんにゃく+高たんぱく低脂質メニュー(例:鶏むね・卵・納豆・ヨーグルト)」にするのが、
確実にリスクが少なく、脂肪を減らせる方法です。
◆応援クリックをお願いいたします。
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