せとちよ料理帖

体重100キロ女のダイエットブログ*超肥満体の食事とレシピの記録

過食症とは別に「食物依存症」という病名があるらしい

 

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摂食障害にはいろいろな種類がある

www.pen-online.jp

 摂食障害には様々な種類がありますが、普通の食事の摂取が困難でひどく痩せてしまう「神経性やせ症」と、食べたい衝動や食べることが止められなくなる「神経性過食症の二つが有名です。

「神経性やせ症」はさらに、「制限型(食べないでやせていくタイプ)」と「むちゃ食い・排泄型(過食嘔吐・下剤乱用などを伴うタイプ)」に分けられます。

「神経性過食症」は嘔吐や下剤乱用をともなうタイプ(排出型)と伴わないタイプ(非排出型)に分けられていましたが、DSM-5からは、嘔吐や下剤乱用などの代償行為があるものを「神経性過食症」、自己誘発嘔吐など代償行為がないものを「過食性障害(いわゆる「むちゃ食い症」)」と分類されました。

過食症と食物依存症の違い

 神経性過食症と食物依存症の区別は非常にむつかしいのですが、過食症はその行動の根本に「強いやせ願望」があるということが基準のようです。ですから、嘔吐や下剤の乱用をして排出する傾向が強いわけです。

 それに対して「食物依存症」は、食物を食べること自体に依存している、つまり薬物依存症、アルコール依存症などと同じ状態になっているということになります。

 科学的に食べ物に対して中毒症状を起こしているので、決してだらしないから食べ過ぎてしまうなどといったことではないのです。

ipt-clinic.com

食物依存症の特徴

  1.  食べる行為をコントロールできない
  2. 身体・精神的な悪影響にもかかわらず食べ続ける
  3. やめたいと思いながらも食べることをやめられない

これらの条件を満たした場合、食物依存症の可能性が高いと言えます。

食物依存症の仕組み

 依存症は「甘いものを食べる」「アルコールや薬物を使用する」などの快感を得る行為がドーパミンによって強化された状態です。オピオイドという物質も脳に働く化学物質です。オピオイドは快感を与えるもので鎮痛剤としても使用されますが、麻薬の成分としても使われます。

 糖と脂質がを同時に食べると、オピオイドを分泌する脳神経が素早く活発になり、その作用で脳が「快感」を感じると、快感を得られたもの(甘いもの)を食べる行為を増幅させます。

 甘味はこの一連の脳内作用に強く働きます。つまり、甘いものを食べるとオピオイド回路が活性化されて幸福感を感じ、ドーパミンが報酬系を活性化させることで甘いものを食べる行為を強くさせるのです。

 ほかにも過食を加速させる要因として、インスリンとレプチンの関係などもありますが、この記事で書くと長くなるので、以下の記事でご覧ください。

https://www.inbody.co.jp/food-addiction-part1/

食物依存症になりやすい食品

 上記のように、「糖」と「脂質」がたくさん入った食材は麻薬のような中毒性があります。具体的には以下の順で依存性が高いと言われています。

  1. ピザ
  2. チョコレート
  3. ポテトチップス
  4. クッキー
  5. アイスクリーム
  6. フライドポテト
  7. チーズバーガー
  8. 清涼飲料水
  9. ケーキ
  10. チーズ

 過食症や食物依存症の恐ろしさ

 今日、夫とこのような話をしました。

私:「家族や知り合いに過食症の人がいないと、本当の意味で過食症が病気だっていうことは分からないよね。食べられないと精神異常になって暴れたりするって言っても、ただのわがままだとか、食生活がだらしないって思われるだけだもんね。」

夫:「だらしないわけじゃない。俺は千代ちゃんの食生活の努力をずっと見てるけど、だらしないとかそんなことじゃない。あれは、病気、絶対に病気だよ。」

 実は、上記のリンクにある記事を探してくれたのも、私の過食症を心配してくれた夫なのです。

 私が普段作る食事はヘルシーです。ですから夫は太っていませんし、スポーツ大会で優勝したりもしています。私は健康に留意して食事メニュー作りをしていて、料理もきちんと自炊しています。その努力を夫も見ています。

 過食さえしなければ、太ることはないはずなのですが、やめたいのにやめられない。だから病気なのです。

まとめ

 私自身は専門家ではないので、詳しい説明はリンクに誘導しましたが、過食症は脳の病気であるという正しい知識を持って、肥満の人に「痩せた方がいいよ」「太ったね」などと不適切な言葉がけをしないようにしていただきたいです。

 その一言をきっかけに、その人は過食嘔吐を始めてしまうかもしれません。

 私自身も含めて、過食症の患者さんたちも自分を責めすぎず、痩せたいと思いすぎず、ぼちぼち健康を維持していきたいものです。

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