8~9月はぶどう全般の旬の時期で、色々な種類のぶどうが旬を迎えます。ですから、ぶどう狩りには一番適している季節です。ルビーオクヤマの旬は9月なので、まだ少し早いのですが、美味しいぶどうのひとつとしてご紹介しておきます。
◆ルビーオクヤマは超高級品種の突然変異種
ルビーオクヤマはヨーロッパを代表する白ぶどう「マスカット・オブ・イタリア」から生まれた赤いぶどうです。ブラジルで農園を営む日系ブラジル人の奥山孝太郎氏が自園で栽培中の「マスカット・オブ・イタリア」の中から突然変異したと思われる赤い皮・枝(枝変わり種)の品種を見つけました。それが「ルビーオクヤマ」の誕生でした。 「ルビー」は果皮の色から、「オクヤマ」は農園主の奥山氏の名前からとられ命名されました。ルビーオクヤマの原種である「マスカット・オブ・イタリア」はイタリア国立ローマ育種学研究所が作り出した最も優秀で高級と評価された白ぶどうの品種のひとつです。
大粒で、皮の色はきみどりがかった果肉の色の上に、ルビーのような赤紫にに色付いた部分があります。環境や、日当たりによって、色付きの具合に違いが出るようです。房も大きく実が沢山ついていて、色といい形といい、見た目が非常に美しいぶどうです。
果皮は薄くぷりっとした食感でちょうど良い加減で硬さがあります。マスカットのような甘い香りとぷりぷりとした果肉と、はじけそうに張った果皮が特長です。ただ、イタリア種よりは、やや小粒といった印象でしょうか。
果皮が薄く皮とくっついているものもあるため、マスカットのように皮が剥きづらい粒があるのもまた特徴です。果肉は水分が多く薄い皮と共に食べると、皮はパリっと弾け、中の果汁がじゅわっと口の中に広がります。果肉は果汁がおおいものの、ほどよく繊維の噛みごたえもあり、硬めの果皮と一緒に食べても違和感を感じません。
ぶどう類は皮を剝いて食べたい方と、皮ごと食べたい方に別れますね。私は田舎出身なので果物は比較的に皮ごと食べたいほうです。
◆ルビーオクヤマのお味
深い甘味がありながら、やさしい酸味もあり、そのさっぱりとした味わいは、非常に上品です。皮と一緒に食べると適度な渋味も感じられ、高級ぶどうならではの複雑なお味を楽しめます。
■ルビーオクヤマの旬
品種 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | ||||||||
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ルビーオクヤマ |
収穫時期は産地によって違いますが、9月下旬頃から始まり、10月初旬から中旬頃にかけて最盛期を迎えます。その後青森県など北部地方で11月頃まで続きます。出盛りの旬は9月下旬から10月中旬までとなります。また、ハウス栽培のルビーオクヤマなら、もう1~2ヶ月前くらいから食べることができます。
◆ルビーオクヤマの主な産地
日本政府がまとめた平成22年の栽培面積
1位 長野県:4.5ha
2位 山梨県:2.8ha
3位 青森県:2.7ha
4位 山口県:1.1ha
ちなみに私が今回いただいたルビーオクヤマは「JA フルーツやまなし 山梨県産」と表示がありましたので、山梨県産です。山梨の果物農家の方々、美味しいフルーツをありがとうございます!