多種多様なドレッジ・スケッパー
お菓子作りやパン作りの際にひとつ持っておきたいスケッパー。スケッパーをひとつ持っておくと、調理台に張り付いた生地をかき集めたり、生地を当分に切り分ける際に手早く作業できて非常に効率的です。また、切る・かき集める・混ぜるなどの作業がスケッパー一つでできてしまうので、洗い物も減り、調理の負担も軽減します。
最近は「スケッパー」という呼び名だけでなく「ドレッジ」という呼び名でも呼ばれ、様々な種類のスケッパー/ドレッジが100円ショップやインタネットのショッピングモールで販売されています。素材は、ステンレス、シリコン・プラスチックなどのものが存在しますが、素材と作業の相性がありますので、おのおのの作業に向いたスケッパーを選びたいものです。
スケッパーやドレッジの語源
スケッパーやドレッジについて英語で調べていると以下のことが分かったのでここにメモしておきます。
スケッパーの語源
英語で、Scraper(スクレイパー)というものが存在します。基本的には地面や壁の凹凸をこそげ落とし平らにすることを目的として作られて機材のことを指すようです。
英語でScraper(スクレイパー)と画像検索すると、
このような地面を平らにならす重機の画像や
このような「壁や床の表面から汚れ、塗料、氷、またはその他の不要な物質をこそぎ落とすために使用される工具」の画像が沢山出てきます。
このように「こそげとる」という意味合いの英語の「スクレイパー」がなまって、日本ではスケッパーという呼称がついたのではないかと私は推測しています。
ちなみに、英語でキッチンスクレイパーと画像検索すると「スケッパー」「ごむべら」「(お好み焼き用の)コテ」の画像が出てきました。日本ではスケッパーと検索すればすぐに調理器具にたどり着けますが、英語ではスクレイパーに「キッチン」とつけ「kitchen scraper」で検索しないと重機や工具の画像ばかりが表示されるので要注意です。
ドレッジの語源
Dredge(ドレッジ)とはもともと、「川底などをさらう」という意味があり、英語でドレッジを画像検索をすると
このような「川底をさらう」ための大きな重機の画像が沢山出てきます。
「ドレッジ」という呼び名も、やはり生地を土台からきれいにはがす様子を「川底をさらう様子に見立ててつけられた名前ではないかと推測されます。
スケッパーの呼び方
このステンレス製のスケッパーが古くから「スケッパー」と呼ばれている調理器具です。40年ほど前、学校の図書室の本でお菓子作りの本を借りて、お菓子作りをしていたときにも、製菓用調理器具として本に記載されていたのはこのステンレス製のスケッパーでした。