- 名古屋名物「ひつまぶし」の正しい食べ方を知っていますか?
- 1. まずはひつまぶしを4等分にする【準備】
- 2. 最初の1杯は「そのまま」で味わう【うなぎ本来の旨味を堪能】
- 3. 2杯目は薬味を加えて食べる【味の変化を楽しむ】
- 4. 3杯目はだしをかけて「お茶漬け」に【食感の変化を楽しむ】
- 5. 最後の4杯目は「一番気に入った食べ方」で【自分好みで締める】
- 家庭でひつまぶしを楽しむコツ
- まとめ:ひつまぶしの正しい食べ方【4ステップで味の旅を】
名古屋名物「ひつまぶし」の正しい食べ方を知っていますか?
名古屋グルメの代表格とも言える「ひつまぶし」。見た目はうな重やうな丼に似ていますが、その食べ方には特徴があり、「一杯で三度おいしい」「一品で四通りの味わい方ができる」と称される、独特の楽しみ方があるのです。
今回の記事では、名古屋の有名店「あつた蓬莱軒」で提供される本格ひつまぶしを例に、その正しい食べ方や薬味・だしの使い方、さらに家庭でも楽しめるアレンジ方法まで、徹底的にご紹介します。
ひつまぶしには、独特の食べ方があります。薬味や、おだし、お吸い物、お漬物など、色々な具材が付いてくるので、どのように食べたら良いのか分からないと言う方もいらっしゃると思います。
「一つの料理で4回楽しめる」と有名な、ひつまぶしの食べ方をここでは解説したいと思います。
1. まずはひつまぶしを4等分にする【準備】
ひつまぶしは、大きめのお櫃に入って提供されるのが一般的です。あつた蓬莱軒などの専門店では、しゃもじが添えられており、自分でご飯を小分けにできるようになっています。
最初にすることは、このひつまぶしをしゃもじでざっくり4等分に分けること。これが「ひつまぶしを4回楽しむ」ための基本のステップです。
この4等分のルールに沿って、それぞれ異なる食べ方を順に試していきましょう。
2. 最初の1杯は「そのまま」で味わう【うなぎ本来の旨味を堪能】
1膳目は、何も加えずにそのまま。
蒲焼きのたれが染み込んだご飯とうなぎをよく混ぜ合わせて、素材の味だけで楽しむのがポイントです。
名古屋の老舗「あつた蓬莱軒」のひつまぶしでは、表面が香ばしくカリッと焼かれたうなぎが特徴。甘辛いタレのコクと、炭火で焼かれたうなぎの香ばしさが絶妙で、ご飯との相性も抜群です。
最初の一杯はまさに“王道の美味しさ”を感じる瞬間。薬味もだしも使わず、純粋な蒲焼の旨みを心ゆくまで味わってみてください。
3. 2杯目は薬味を加えて食べる【味の変化を楽しむ】
2膳目は、用意されている薬味をトッピングしていただきます。薬味の定番は、以下の3つ。
- 刻み海苔
- 小口切りのねぎ
- すりおろしわさび
これらをお好みでひつまぶしに乗せ、再びよく混ぜて食べてみてください。
わさびのツンとした辛味が鰻の脂と絶妙にマッチし、海苔やネギが全体をさっぱりとまとめてくれます。あつた蓬莱軒の鰻はタレがしっかり目なので、わさびとの相性が特に良く、大人の味わいが楽しめます。
4. 3杯目はだしをかけて「お茶漬け」に【食感の変化を楽しむ】
あつた蓬莱軒では、だし汁の入ったこのような器が提供されます。この器に入った温かいだし汁をひつまぶしにかけて、お茶漬けを作ります。
3膳目は、店員さんが提供してくれる温かいだし汁をかけて「お茶漬け」にします。だしは鰹や昆布ベースで、優しい味わい。
鰻の蒲焼にだしをかけると、香ばしかった表面がしっとり柔らかく変化し、ふんわりとした食感になります。ご飯もほどよく水分を吸い、さらさらと食べられるので、後半でも重たさを感じさせません。
ここでも薬味を加えてOK。とくに**わさびを少し多めに加えて「わさび鰻茶漬け」**にすると、驚くほど爽やかな風味が広がり、思わず感嘆の声が漏れるはずです。
5. 最後の4杯目は「一番気に入った食べ方」で【自分好みで締める】
いよいよ最後の4膳目。この一杯は、これまでの三通りの食べ方の中から、一番気に入ったスタイルで楽しみます。
例えば、
- 薬味が気に入ったなら再び海苔やわさびを添えて。
- だし茶漬けが気に入ったなら、だしをたっぷりかけて。
- あるいは、もう一度シンプルにそのままで食べても構いません。
この「自分の好みで締める」という自由さが、ひつまぶしの魅力。味や食感の変化を体験し、自分だけの“最高の一杯”を見つけてください。
1食で4回味の変化を楽しむことのできる「ひつまぶし」。この記事の画像は、ひつまぶしの登録商標をとっている「あつた蓬莱軒」での、実食の場面です。
家庭でひつまぶしを楽しむコツ
最近では、スーパーや通販でも蒲焼きうなぎが手に入るようになりました。家庭でひつまぶしを楽しみたい場合も、同様の手順を踏むことで、簡易ながら本格的な味わいを再現できます。
- ご飯の上に細かく切った鰻をのせ、軽く混ぜる
- 薬味は市販の刻み海苔・ネギ・チューブわさびでOK
- だしは白だしをお湯で割って使うと手軽
家族や友人と一緒に「4つの食べ方」を試してみれば、きっと会話も盛り上がります。
まとめ:ひつまぶしの正しい食べ方【4ステップで味の旅を】
名古屋名物ひつまぶしの正しい食べ方をおさらいしましょう。
- おひつのごはんを4等分に分ける
- まずはそのまま食べて、鰻本来の味を楽しむ
- 薬味を加えて、香りと味の変化を楽しむ
- だしをかけてお茶漬けにし、食感の変化を楽しむ
- 最後は一番気に入った方法で締める
この5つのステップを踏むことで、ひつまぶしという料理の奥深さ、名古屋の食文化の豊かさを存分に味わうことができます。
もし名古屋に行く機会があれば、ぜひ「あつた蓬莱軒」などの本場のひつまぶし専門店で、今回ご紹介した食べ方を実践してみてください。
一度に4通りの美味しさを堪能できる、この贅沢な体験を、ぜひあなた自身の舌で確かめてみてくださいね。
★応援クリックしていただけるとうれしいです★
↓ ↓ ↓